青嵐は幼くして母を亡くし、途方に暮れていたところを、
仙人と幻獣が住む仙界から逃げてきた幼い幻獣の炎狗に拾われる。
異民族である青嵐も幻獣である炎狗も人里で受け入れられない存在で、
子供だけで仙界と人里の間にある人の来ない山奥の庵でこっそりと暮らしていた。
そんな生活を送っていたある時、仙界にある街の一つ崑崙という山からの使者が訪れ
「七つ夜の儀」に参加するように告げられる。
その儀式で勝ち残ると天界への扉を開くことができ、天帝に和平を願えば、
人里は次の七つ夜までの平和を約束され、自身は仙人へと昇仙するという褒美が受けられるという。
青嵐は幻獣と同じだけの寿命を得ることができるならばと儀式への参加を決意するが、
それは同時に二人の関係性に変化をもたらし――?