内容紹介
画学生の桃里(とうり)は肺病だったために学徒動員を逃れ、そのまま終戦を迎えた。
退院後、身寄りのない桃里は謎の青年実業家・烏羽(からすば)の庇護のもと、古い日本家屋で暮らし始める。
床下が意志を持って喋り、蛙たちが庭で相撲をとる不思議な家で、時折訪れる烏羽を待ちながら、桃里は彼に惹かれていくのだった。
戦争の傷を抱えた桃里と烏羽は一線を越えぬまま、心の距離を縮めていくが……?
退院後、身寄りのない桃里は謎の青年実業家・烏羽(からすば)の庇護のもと、古い日本家屋で暮らし始める。
床下が意志を持って喋り、蛙たちが庭で相撲をとる不思議な家で、時折訪れる烏羽を待ちながら、桃里は彼に惹かれていくのだった。
戦争の傷を抱えた桃里と烏羽は一線を越えぬまま、心の距離を縮めていくが……?