内容紹介
この世で一番不幸なことは、人を好きになること――。
最旬作家・山中ヒコが紡ぐ“王子”達の切なく美しいラブ・ストーリー。
ある日突然、王子になった私(オレ)。
酒飲みの父、貧しい家。不幸を仕方ないとあきらめ過ごす高校生の敦子は、ある日、自分とは真逆の世界に住む大金持ちの男子、至・遼・信也と出会ったことで運命が反転。敦子が自分に瓜二つなことに気づいた乃木グループの跡取り息子・至によって、至の身代わりに仕立てられる。「王子」となった敦子が、「宮殿」の中で得たもの、そして失ったものとは――?