
犬族のワンダ公国と猫族のニャムナ王国は犬猿の仲――。 ワンダ公国の世継ぎで次期大公であるカシオンは、10歳の時に国境越しに出会ったニャムナ王国の初恋の男の子が忘れられない。でも、18歳になったカシオンは和平の証として、ニャムナ王国の姫との婚姻を勝手に決められてしまう。 そんな時、国境の河で溺れる初恋の子にそっくりな青年を発見する。助けようと咄嗟に河に飛び込んだカシオンだが、激しい渦に飲まれ、なんと、気付いた時には日本の上野という地にトリップしていた。カシオンが助け、一緒にトリップしてしまった青年は”たま”という名で、やはり初恋の相手だった。 残してきた家族や公子という立場を思えばすぐにでも戻るべきだが、見ず知らずの相手との政略結婚に迷いが生じていたカシオンは、ひとまず初恋の人・たまと上野で生活しながら帰る方法を探すことにして…?