刑事になって二年目。
学生時代の友人の死をきっかけに刑事を目指した若手警察官・都築一也は、ある不可解な事件に遭遇する。
一見、何の変哲もない自殺だが、現場の酷似した事件が過去にも二件発生していた。
ただの自殺として処理されたことにどうしても納得のいかない一也は、見かねた刑事課長から一人の探偵を紹介される。
鏡深雪ーー警視庁・元捜査一課のエリートであり、一年前に発生した事件の解決後、突然辞職した一也の憧れの人だ。
彼の驚くべき推理力で、無関係だった三つの事件が少しずつ明らかになっていく。
さらに、鏡の側で時間を過ごすうち、憧れだった一也の気持ちが次第に変わってきていて…?