
公爵家の忌み子として虐げられていたルカは十歳で穢獣討伐に出され、死の寸前で公爵家の守護者ミトラリークに救われる。
それはルカが前世を──日本に生まれ顔も思い出せない後輩に慕われ、何か強い心残りがあって転生したのを思い出した瞬間だった。
神々しい美貌の守護者はルカに会えたことを何故か泣いて喜び、ルカは少し引いた。
それから八年。可憐な姿に似合わぬ戦闘能力を身につけたルカの傍には、常にミトラリークがいた。
その瞳に宿るのが忠誠心だけではないことも、彼が秘密に苦しんでいることも、ルカはまだ知らない──。