身代わりでもいい、あなたのそばにいたい。
君を手に入れるためなら、どんな卑劣な真似でもできる
家族を亡くした玲於奈は、親類達に虐げられていた。
ある雪の日、墓石に縋り死を願う玲於奈の前に、公爵家当主・オリヴィエが現れる。
そして震える玲於奈を介抱してくれた。
彼に請われて、玲於奈は公爵家で働くことに。その仕事は着物をまとい、健康的な生活を送ること。
戸惑う玲於奈に、彼は微笑むだけだった。
そして情熱的に繰り返される甘い囁きに流されるまま、玲於奈もオリヴィエを愛するように。
だが彼が見ていたのは、玲於奈の亡き母の面影で……。
けれど玲於奈は、この愛を失いたくはなかった。たとえ身代わりでしかないとしても