バケモノの花嫁

「嫁は嫁らしく、俺の一番近くで生きろ」

和平のため、敵対する狼族に嫁ぐことになった狐族のヒナタ。
雌に化け、その身ひとつで嫁入りしたヒナタはある密命を帯びていた。それは狼族族長の息子・暁夜を殺すこと――。
その夜、暗殺を実行しようとするも、たちまち勘付かれ計画は失敗。
九つの尻尾を持つが故に同族から疎まれていたヒナタは生を諦めるが、暁夜に殺されるどころか「初夜だ」と犯され、囚われて…。