【2020年本屋大賞 大賞受賞作】
2020年本屋大賞ノミネート作
第41回(2020年)吉川英治文学新人賞候補作
【書評掲載】◎朝日新聞書評欄に掲載されました(2019年11月30日付、評者・興野優平氏)
せっかくの善意をわたしは捨てていく。
そんなものでは、わたしはかけらも救われない。
愛ではない。けれどそばにいたい。
新しい人間関係への旅立ちを描き、
実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。
あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。わたしを心配するからこそ、誰もがわたしの話に耳を傾けないだろう。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。再会すべきではなかったかもしれない男女がもう一度出会ったとき、運命は周囲の人間を巻き込みながら疾走を始める。