リュンバルドの第五王子・ノアは王家の子が持つ特別な才能・王才もなく勉強もできず、おまけに守護獣もインコ。
高等学院を卒業後の進路も決まっていない現実に打ちひしがれていた時、
魔境の森の向こうから現れた銀髪に青い目の美男から「星の君」と呼びかけられ
「エンデハイムに行ってみたい?」と告げられる。
おとぎ話の中の国と言われていたエンデハイム。銀髪の美男・フィンノルトは
そこから来た辺境伯でじきに目覚めるドラゴンを調伏した初代の魔物使いと瓜二つのノアを連れて行きたがった。
もしやそれは“生贄”を示唆している…?
恐れるノアだったが王家の者として民の役に立ちたいという使命感に動かされ、
その代わりにフィンに「僕をちやほやしてください!」と大胆な願いを口にしてしまう。
その後全力でノアを溺愛してくれるフィンとの距離感がくすぐったくてーー。