微睡の月の皇子

神々の住む穏やかな気候の高天原は、太陽を司る女神・大日霊尊が治めていた。
弟で月を司る神・月夜見尊は優しさゆえに罪を犯し、高天原から下界・葦原中つ国へ。
周辺国の荒ぶる神々にその噂が伝わり、月夜見は逃げるが、ついに武力に長けた神・夜刀に見つかる。
「他の蛮神から守る」と言う夜刀に強引に躰を奪われ、半陰陽という秘密を知られてしまう月夜見。
悄然とするが、荒々しい夜刀が見せる優しさに惹かれていき…。