誰だって、家族にも恋人にも言えない秘密を抱えている──。
丈の何気ない一言が、家族の団欒に波紋を投げる、夏祭り前夜!!
「まゆたん、今年の夏祭りも山車を引かないのか? 」
中学で女官を卒業して以来、祭りは見ているだけだった真弓。
今年はどうしようかと迷う真弓は、勇太を見て内心びっくり!!
顔を顰め、なぜかとても嫌そうなのだ。
けれど勇太は、理由を決して言ってはくれない──。
一方、花屋の龍も、恋人の明信の様子がおかしいことに気づく。
誰より早く囃子隊の笛の稽古を始めているのに、明らかに酷く憂鬱そうで…!?