内容紹介
真白き背、気高くも凛々しい、彼こそわが誇り――
大正期、ひとつめの大戦が始まる少し前。
帝国海軍主計官・中尉の安曇野は、ある男の視線に煩っていた。
軍の物資調達をやりとりする商人の新美は、とかく安曇野を見つめる。
視線は熱く、受けるほどに苦しく、魂までもを縛るようだった。
物言わぬ新美の恋慕に戸惑うも、安曇野もまた彼を想うように…。
そんな折、安曇野に大陸出兵の命が下り――
大正期、ひとつめの大戦が始まる少し前。
帝国海軍主計官・中尉の安曇野は、ある男の視線に煩っていた。
軍の物資調達をやりとりする商人の新美は、とかく安曇野を見つめる。
視線は熱く、受けるほどに苦しく、魂までもを縛るようだった。
物言わぬ新美の恋慕に戸惑うも、安曇野もまた彼を想うように…。
そんな折、安曇野に大陸出兵の命が下り――