内容紹介
若頭で次期組長の池神有志は、優秀な頭脳と物怖じしない度胸、そしてその華やかな容貌で「池神組に姐さんはいないが花はある」と言われ、一方若頭補佐の播 磨哲明は、並外れた強さを持ちながらその激しい気性を封じ込め、池神につねに付き従う忠臣ぶりを『闘犬』と呼ばれていた。この二人がいれば組は安泰──そ う思われていた中、「播磨を破門しろ」と残し組長が亡くなり、播磨自身も破門を承諾していたことを知った池神は衝撃を受ける。幼い頃から池神を守り続け、 彼のために働くのが運命だと言った播磨の本意が判らず苛立つ池神だったが…。