内容紹介
香道永原流師範の桂徳怜史は、芸道発展のため国際文化交流センターへと派遣された。招かれたパーティーで男に絡まれた怜史は、センターのスポンサーでもある企業家ジュリオ・デル・モンテヴェルディに助けられる。日本に興味を持つジュリオと怜史の仲は急速に深まっていくが、しかし、この男こそイタリア南部を支配するマフィア・ノレッジオのドン【ナプレ・レオーネ(ナポリのライオン)】であった。そんな真実を知るよしもない怜史は、魅惑的な香りを纏うジュリオに、強く惹きつけられる自分を抑えきれず、とうとう一線を越えてしまうが——。