内容紹介
欧州の大国プロデシアの日本大使館に勤務する西園寺麿悧は、深い森で迷っているところを銀髪の尊大な男に助けられる。男は小柄で綺麗な顔立ちの麿悧を女と勘違いし、見掛けによらず気の強い麿悧のプライドを激しく傷つけて去っていった。数日後、滞在していた伯爵邸で麿悧は、お忍びでやってきた皇太子クリストフに謁見——だがそれは、その美貌と威厳、そして感じの悪さで麿悧が忘れられずにいた銀髪の男だった!クリストフの鼻をあかすため、麿悧は皇帝主催の大舞踏会に女として参加し、クリストフを騙すことを決意するが——。